NPO法人 日本統合医療推奨協会
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主に子宮頸管の内側を覆う粘膜の細胞が、がん化します。多くの場合、子宮頸管が膣に突き出している部分(外子宮口)に生じます。ほとんどの子宮頸がんはウイルス感染を原因とします。感染してから子宮の正常な細胞ががん化するまでには通常、かなりの時間がかかります。また、一般に子宮頸がんは進行も遅く、発生場所に長い間とどまっています。子宮頸がんは子宮頸管にそって、子宮体または膣の方向に広がっていきます。がんはさらに、子宮頸管を骨盤につなぎとめる組織(子宮傍結合組織)に移り、そこから骨盤壁にも拡大します。
しかし、卵巣をおかす例は少ないとされています。子宮頸がんは、リンパ液の流れに乗って転移します。がんの初期段階でも、5人に1人はリンパ節に転移しているとされています。はじめに骨盤のリンパ節がおかされ、腹部の大動脈の周りのリンパ節にがんが転移します。まれに、血流に乗って肺や肝臓にも転移します。子宮頸がんは扁平上皮がんと腺がんに分けられます。扁平上皮がんは子宮の内側を覆う平らな細胞ががん化したもので、子宮頸がんの全体の80〜90%を占めます。もう一つの腺がんは、粘液を分泌する腺の細胞ががん化したもので、5〜20%がこのタイプです。腺がんは進行しやすいうえ、放射線治療による治療効果も低いため、扁平上皮がんより予後(治療後の経過)が悪いとする専門家もいます。この他、両者の特徴を合わせもつ混在型のがんもあります。
子宮体に発生するがんは、子宮内膜がんと子宮肉腫があります。しかし95%以上が前者なので、子宮体がんといえば通常、子宮内膜がんをさします。子宮内膜がんは、子宮体の内側を覆う子宮内膜ががん化したものです。子宮内膜はもともと増殖する性質を持った細胞であり、妊娠を維持する黄体ホルモン(プロゲステロン)がないときに、やや高温の状態が続くと果てしなく増殖する、つまり腫瘍になることが知られています。子宮内膜がんは、はじめは内膜にとどまっていますが、まもなく子宮体の筋肉をおかしていき、ついには骨盤壁や、直腸、膀胱へと拡大します。
子宮体の内部や卵巣に広がったり、膣に向かって広がることもあります。またリンパの流れに乗るのも速く、子宮頸の周りや骨盤、腹部の大動脈の周りなどのリンパ節に転移します。まれに、血流に乗って肺や肝臓、骨などにも転移します。子宮内膜がんのほぼ全てが腺がんです。その4分の3は「類内膜線がん」といい、子宮内膜の腺から発生します。次に多いのが、腺がんと良性の上皮腫瘍が混在する「腺棘細胞腫」というがんです。さらに、腺がんと上皮がんの混じる「腺上皮がん」「乳頭状漿液性がん」「明細胞腺がん」「未分化がん」などもあります。後者4つは、類内膜腺がんより悪性度の高いがんです。子宮の結合組織(筋肉・骨・靱帯・脂肪など)から発生するがんです。子宮肉腫は3種類に分けられます。第1は子宮の筋肉から発生する「平滑筋肉腫」です。第2は「子宮内膜間質肉腫」といい、子宮内膜の腺をささえる間質の細胞ががん化します。第3は「癌肉腫」というもので、上皮に生じるがん(=狭義の癌)細胞と肉腫の細胞が混在しています。子宮肉腫の半数は第3の癌肉腫です。
子宮がんは、以前にがんが発生した付近に再発したり(局部再発)、肝臓や肺などの離れた臓器に再発することがあります(遠隔再発)。