陰茎がんは男性生殖器に発生する全てのがんの中でも最もまれで、全体の2パーセント強を占めるにすぎません。陰茎がんにはいくつかの種類がありますが、全体の95パーセントを占めているのが皮膚がんの一種である扁平上皮がんです。陰茎がんが発生しやすい年齢は60歳代～70歳代です。

しかし、これの症例は高度に分化（成熟）した扁平上皮細胞がんが、がん化したものなので悪性度が低く、早期に治療すれば転移の心配はあまり大きくありません。しかし、まれに「悪性黒色腫（メラノーマ）」と呼ばれる悪性度が高く危険な陰茎がんもあります。これはほとんどが亀頭に発生します。また、まれな例として、陰茎組織の内部に生じる「軟部肉腫」があります。

陰茎がんの治療方法

陰茎がんは、敏感でよく見える場所に発生するため、早期発見が容易ながんの一つです。早期に見つかって治療を受ければ治癒しやすいがんでもあります。

外科手術

部分切除 / 全切除

放射線治療

外部照射

化学療法

化学療法とは、抗がん剤を投与してがんを殺す治療法です。
陰茎がんの場合、クリームとして患部に塗ることもあります。陰茎がんの治療は手術によって形が損なわれることを避けたい患者に対しては、放射線療法が中心になりますが、手術や抗がん剤治療を組み合わせて治療することもあります。しかし抗がん剤治療には吐き気・嘔吐・脱毛などさまざまな副作用が伴います。西洋医学を柱として、代替医療を取り入れる選択肢もあります。

《陰茎がんで使用される抗がん剤》

• 5-FU(フルオロウラシル）