子宮頸がんのワクチンについて
2010年第1回目は、今注目されている子宮頸がんのワクチンについて兵庫医科大学病院の市民健康講座に、参加して参りました。
近年、20歳~30歳代にかけて子宮頸がんの発症率が急上昇しているそうです。乳がんよりも発症率が高く、特に子宮頸がんの腺がんが増えてきています。ウイルス(HPV)感染から約10年位でがん化するそうです。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、15種類あり日本人の頸がんから検出される HPVの遺伝子型は16型(44.8%)、18型(14%)52型(7%)58型(6.7%)で 全体の72.5%なります。
今回、日本で製造承認(2009年10月16日)されたサーバリックスはHPV-16型、 HPV-18型に対するワクチンを接種すると、HPV-52、HPV-58型などに対する交差 抗体も作られ、予防効果があるそうです。
実際日本人にどの程度の効果あるのか?
全てのHPV型、組織型の頸がんの約8割は予防できるそうです。
- 接種は初回、3ヶ月目、6ヶ月目の3回で、1回×0.5mlの筋肉注射です。
- 接種費用は、1回約1万7000円~約2万円で病院によって少し差が出るようです。
- 1年以内に頸がんの検査をしていない方は検査費用も別途必要です。
兵庫県明石市では2010年度、市内の小学6年~中学3年の女子児童・生徒を対象に予防ワクチン接種費用を全額助成すると発表しました。
子宮頸がんはワクチンで予防できる唯一のがん。国・各自治体の早急な対応が望まれます。