今回は、久しぶりに大阪医科大の市民公開講座に参加してまいりました。
大阪医科大学泌尿器科の水谷陽一先生の前立腺がんについての講演でした。2015年には1995年に比べ、70歳~80歳以上の前立腺がんの罹患率が約3倍に増えるそうです。前立腺がんは外腺にできる悪性腫瘍で、前立腺肥大は内腺にできる良性腫瘍です。
前立腺がんの臨床診断は
- 前立腺特異抗原(PSA)
- 直腸診(DRE)
- 経直腸的超音波断層法(TRUS)
の3種類の検査で判定されます。特に前立腺がんの腫瘍マーカーとして用いられるPSA検診は一次検診として1995年から使われています。検査で異常があれば生検で組織片を採取し、組織学的に良性、悪性を判定します。高分化腺癌、中分化腺癌、低分化腺癌に分類され、低分化ほど悪性度が高いそうです。
前立腺がんは50歳を越えてから増えてくるそうです。前立腺がんの検診は血液検査でPSAを測定するだけでほぼ十分とのこと。男性で50歳を越えたら、前立腺がん検診を受けましょう。早期発見、早期治療が大切です。