がんの診療も、一般の診療と同じように多くは保険診療で行われます。
これには、診察、検査、処方、手術などが含まれます。保険診療の場合、医療費は全国共通の診療点数、診療報酬が設けられており、基本的には全国どこで治療を受けても同じ金額になります。
診療点数
全ての医療行為は、国の制度によって点数化されています。医療費は、この点数を1点につき10円として計算されており、その計算された医療費を診療報酬といいます。また、医療機関の規模、人員構成、医療器具、部屋の広さなどによって入院基本料の診療報酬点数が異なります。
差額ベッド代や食事代
入院の際、個室や2人以上の病室でも、差額ベッド代が別途かかることがあります。
入院中の食事は、保険に関係なく1食260円が患者さんの自己負担になります。
実際に支払う金額
入院費の総額が50万円かかったとして考えます。
医療費の総額が40万円、保険外負担10万円とすると、保険の種類が3割負担の場合、医療費総額の3割(12万円)を患者さんが医療機関に支払い、残り7割(28万円)は保険者から医療機関に支払われます。実際に患者さんが支払う額は、3割負担の12万円と保険外負担の10万円で合計22万円になります。