脳腫瘍とは頭の骨(頭蓋骨)の内側に生じるできもの(腫瘍)です。その場所で最初から生じた原発性脳腫瘍と、他の部位のがんが転移してきた転移性腫瘍とに分けられます。
■原発性脳腫瘍
脳そのものから発生する腫瘍(脳実質内腫瘍)と、脳を包む膜や脳神経、下垂体などから発生し、脳を圧迫するように発育する腫瘍(脳実質外腫瘍)とにさらに大きく分けられています。原発性脳腫瘍も他の部分の腫瘍と同じように、良性腫瘍と悪性腫瘍に分かれます。
脳腫瘍の特徴は、腫瘍が大きくなってくると腫瘍周囲の脳機能を障害し、様々な症状が出てくるとともに、頭蓋骨内圧亢進が生じてきます。例え良性であったとしても腫瘍の部位、大きさにより命を左右しかねません。治療の基本になるのは手術です。腫瘍の性質、部位によっては放射線治療、化学療法などの補助療法を組み合わせなければならない場合もあります。
■転移性脳腫瘍
他の場所にできたがんが、脳に転移したものです。脳実質の中にできるものに加えて、脳を包む膜(硬膜)や脳脊髄液に転移したもの(がん性髄膜炎)が含まれます。肺がん、乳がん、消化器がんからの転移が多く見られます。薬剤による保存的治療は当面の症状軽減に有効です。
単発症例では手術+全脳照射を、また多発例では放射線照射(定位および全脳)治療が考えられます。転移性脳腫瘍の場合、脳の腫瘍のことだけでなく、もともとの癌の状態や他の部位への転移の有無、全身状態などを十分考慮して治療方針の決定を行う必要があります。
■神経膠腫(グリオーマ)
脳と脊髄には、神経細胞と神経線維以外に、その間を埋めている神経膠細胞があります。この神経膠細胞から発生する腫瘍の総称が神経膠腫(グリオーマ)です。脳に原発する腫瘍の中で約25.2%です。神経膠腫には星細胞腫、乏突起神経膠腫、上衣腫、などがあります。
神経膠腫の多くは脳内・脊髄内に拡がって発育する(浸潤)のが特徴で、同じ場所に正常脳組織と腫瘍細胞が混在しているので、手術で全部摘出することができず治療を困難にしています。神経膠腫の治療が難しいのは浸潤性の性格と、脳の血管が抗がん剤などの物質を通過させない、つまり点滴しても脳腫瘍まで薬剤が届き難いことが大きな理由です。乏突起神経膠腫は化学療法に比較的良く反応します。
■髄膜腫
原発性脳腫瘍の代表的なものの一つです。脳を包んでいる髄膜と呼ばれる部分からできてくる腫瘍で、脳そのものを圧迫するように大きくなります。悪性のものもありますが、ほとんどは良性です。女性に多い腫瘍で、女性ホルモンとの関係も考えられています。時に多発することがあります。
小さいうちは無症状ですが、大きくなってくると脳や神経を圧迫することにより症状が出てきます。局所症状と頭蓋内圧亢進症状(頭痛・嘔吐・視力障害・意識障害など)とがあります。
治療は、手術による摘出が有効ですが腫瘍が残った場合には再発の可能性があります。手術が難しい部位や腫瘍が残った場合は、腫瘍の大きさに制限はありますが、ガンマナイフなどの治療も行われます。抗がん剤治療は一般的に有効率は低いとされています。
脳腫瘍の主な治療方法
脳腫瘍の主な治療法は、外科手術、放射線治療、化学療法(抗がん剤)の3種類です。悪性の脳腫瘍は治療が困難なため、いくつかの新しい治療法が試みられています。更に将来より優れた治療法として研究開発の途上にあるものもあります。
■化学療法について
化学療法とは、抗がん剤を投与してがんを殺す治療法です。
しかし、抗がん剤治療には吐き気・嘔吐・脱毛など様々な副作用が伴います。西洋医学を柱として、代替医療を取り入れる選択肢もあります。
■低分子化フコイダン療法
がん治療において現代医学を補完する目的で、2004年から吉田医院の吉田年宏院長が取り組まれているのがフコイダン療法です。がん細胞の遺伝子変化に着目し、特に抗がん剤との併用で成果が上がっています。
また、末期患者のQOL(身体的、精神的、社会的に自分自身が満足のいく健康状態)改善を図り、積極的な治療ができる状態に戻す意味においても評価を受けています。
お問い合わせ先
NPO法人日本統合医療推奨協会では、フコイダン療法やがん統合医療についての無料相談窓口を設置しております。臨床に基づいた飲用方法、がん治療についてのお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。
お電話が繋がらない場合は、氏名・ご連絡先・お問い合わせ内容をご入力の上info@togoiryou.comまでメール送信下さい。
資料もご用意しております。
フコイダン療法についての無料レポートをご用意しております。お電話または資料請求フォームよりご請求下さい。