腎臓の機能とその障害について
7月13日、兵庫医科大学の市民健康講座に参加して参りました。
腎臓の構造と機能から、病気と治療法について、中西先生のお話しでした。
腎臓は、肝臓と同様に重要な臓器の一つで、血液を濾過し、余分な老廃物や塩分を取り除く、という重要な役割を担っています。さらに、赤血球を作るホルモンを作り、全身に酸素を行き渡らせたり、血圧を調整したりするなど、生命を維持する上で欠かすことのできない臓器です。腎臓のろ過機能は糸球体で行われています。その糸球体は損傷しても再生しないため、機能不全や損傷した場合は食事の制限や人工透析(週3回×4時間)が必要となります。
現代人は腎臓に負荷を与える塩分摂取量が多いため、負荷がかかりやすく、知らない間にも腎臓にダメージを与えている場合があります。
腎臓の病気で注目されているのが慢性腎臓病です。
- 腎臓の機能が60%未満に低下すると慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)で治療が必要です。
- 国民の約1割が、60%以下に腎機能が低下していると言われています。
- 腎機能が低下すると、むくみ・だるさ・疲れ・多尿・頻尿などの症状が現れますが、慢性腎臓病は、早期の症状はありません。
慢性腎臓病がさらに重症化した状態を慢性腎不全といい、腎臓の機能が低下し、血中の老廃物が排泄できなくなる状態です。また、慢性腎臓病が悪化すると、脳卒中、心筋梗塞など血管の病気になるリスクが高くなります。
腎臓の病気を予防するためにも、ぜひ生活習慣を改善して腎臓の病気を予防しましょう。