早期消化管がんの内視鏡治療 -ここまで治せます-
2008年10月14日(火)第42回 成人病公開講座に参加してまいりました。雨にもかかわらず多くの方が参加されていました。食道がん、早期胃がん、早期大腸がんの内視鏡治療について、大阪府立成人病センターの石原立先生、上堂文也先生、竹内洋司先生のお話がありました。
早期に病気を発見し体への負担が少ない治療として内視鏡技術の開発が進んでいます。技術の進歩にともない、それを支えるより質の高い診断法の開発も同時に進められ、狭帯域光内視鏡装置(NBI)や、自家蛍光電子内視鏡装置(AFI)などが、がんの広がり診断やがんの早期発見に対する有用性に期待がもたれています。
又、内視鏡治療にはポリペクトミー、内視鏡的粘膜切開術(EMR)内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などの方法があり、形態、大きさなどによって切除法を決めるそうです。特にESDは技術的に難易度が高く、どこの施設でも出来ないそうですが、今まで無理だった大きながんでも一括切除が出来るそうです。
しかし、全体の約2%ぐらいの人は、内視鏡治療の後で再手術や化学療法、放射線治療をされるそうです。主治医の先生にメリット・デメリットをよく聞き治療される事が大切です。