第5回 乳がん市民公開講座

10月14日、京都大学病院の市民公開講座に参加して参りました。プログラムは「乳がん診断って、どんなもの?」でした。

今回は、乳がんの診断について4人の先生のお話がありました。初めに、「マンモグラフィー」について岐阜県総合医療センター乳腺外科の長尾育子先生のお話でした。

マンモグラフィーはX線の画像検査です。特徴は器具を用いて乳房を圧追(挟む)して撮影されます。特に、触診で確認できないしこりの造らないタイプの乳がんや小さな病変を見つけ出すのにとても有効です。そして、圧追することで放射線の被ばく量も低減できます。しかし、全ての乳がんを見つけ出すことはできません。若年者は乳腺が多くて画像が白く映る為に確定できないこともあります。


 

次に、「乳腺超音波」について日本赤十字社和歌山医療センター乳腺外科の芳林浩史先生のお話でした。

乳腺専用の超音波の機械を用いてしこり(腫瘤)が良性か悪性か調べる検査です。良性の乳腺症やしこりのようなものから、乳がんまで早期に発見することが出来ます。乳腺超音波検査はマンモグラフィーでは分かりにくい、若年者の乳腺などには特に有効です。乳房を圧迫する必要がなく、痛みも全くありません。画像は白黒で映りしこりは黒く映ります。良性か悪性の判定や術前の薬物療法の効果判定にも使用されます。良性の境界線は丸く映り、悪性の乳がんは刺々しく映る特徴があります。近年の超音波技術も進歩し、しこりの硬さも判別できるようになっています。


 

次に、「MRI」について京都大学医学部付属病院放射線科の片岡正子先生のお話でした。

放射線を使わず強力な磁石を使って画像に映し出す技術を使った検査です。特徴は造影剤を体内に入れて撮影します。1回の撮影で1000枚位撮影されコンピユターで画像処理されて、より鮮明な画像が得られます。但し、ペースメーカーを使われている方、造影剤にアレルギーの出る方はMRI検査ができません。


 

最後に、「病理検査」について京都大学医学部付属病院病理診断部の三上芳喜先生のお話でした。

病理検査は、摘出された細胞を病理医が顕微鏡を用いて詳しく調べて診断します。乳がんは性格や悪性度により治療法も異なり治療計画を立てる上でとても重要な検査になります。乳がん検診は継続して検査を受ける事が非常に大切です。マンモグラフィー、超音波、MRI検査もメリットとデメリットがあります。ひとつの検査よりも複数組み合わせる事で小さな病変も見逃すことなく確実に発見し悪性であれば早期治療がとても重要となります。

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