2010年9月22日~24日、大阪国際会場/リーガロイヤルホテル大阪にて日本癌学会学術総会が開催されました。
九州大学白畑教授と吉田医院吉田先生との共同研究「酵素消化フコイダン抽出物によるがん細胞特異的細胞死及び糖鎖合成経路の改変」の研究発表が壇上にて行われました。(9月22日Room6)
フコースに硫酸基がついたものを低分子化したもの(以下Fe)を他のものと組み合わせることで、効果を上げる実験結果について、今回はシスプラチン(抗がん剤)を使った例で報告がなされました。シスプラチン単独である程度のがん細胞死が認められたことに対し、Feとの併用では明らかに高いがん細胞死また、広い範囲での抗がん作用が確認されたとのことでした。
Feとの併用により、がん細胞増殖抑制効果も認められたそうです。フコイダンががん細胞に対しアポトーシス効果があることは確認済みであることから、今後の研究にも更なる関心が集まりそうです。