2016年2月7日 第9回 LMF研究会
兵庫県尼崎市で開催された第9回LMF研究会に参加してまいりました。今回で9回目となる低分子化フコイダンの研究会には、九州大学の白畑教授や照屋助教を始め、臨床医の先生方や低分子化フコイダンに興味を持たれている先生方も参加され、低分子化フコイダンの基礎研究や症例、2015年度に行われた学会発表についてなどを中心に進められました。
基礎研究報告では、初めて低分子化フコイダンを配合したクリーム(名称:PFクリーム)を用いた皮膚創傷治癒に対する効果について報告がありました。
これは、傷口にそれぞれ①ステロイド軟膏 ②PFクリーム ③クリーム(フコイダン配合でない)を1日1回塗り、経過を見ていくという方法で行われました。創傷治癒の経過は、クリームの場合は何も塗らない時とほぼ変わらなかったのに対し、PFクリームはステロイド軟膏に次ぐ、良好な傾向が認められという事です。
今回の研究は傷を治すという目線で行われましたが、海外の医師の間では、抗がん剤の副作用による皮膚障害に効果をもたらすとの報告があるといわれており、多方面での研究成果が期待されています。
また、この研究会では初めての試みとなる看護師による口演が行われました。
「患者さんは医師と対峙している時より、看護師といる時の方が本音を打ち明けてくれる。間近で見てきた看護師だからこそ、生の意見を聞き、いろいろな思いがあるのではないか。」という事で行われた看護師による口演は、日々多くの方からご相談を受ける私どもも大変共感できるお話でした。