ダサチニブ(スプリセル)
■一般名
ダサチニブ
■抗がん剤の種類
分子標的薬(チロシンキナーゼインヒビター)
■商品名
スプリセル
■製造・販売会社
ブリストル・マイヤーズ
■投与方法
経口投与
■適用となるがん
イマチニブ抵抗性の慢性骨髄性白血病(CML)、再発または難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病
■作用
フィラデルフィア染色体が作り出す酵素にある2つの結合部に物質が結合すると、白血病の異常な細胞が増殖します。この結合を阻害することにより効果を発揮する経口の分子標的薬です。
■副作用
感染症 | 感染、鼻咽頭炎、気管支炎、膀胱炎、サイトメガロウイルス感染、毛包炎、胃腸炎、ヘルペスウイルス感染、帯状疱疹、爪白癬、外耳炎 |
血液 | リンパ球数減少、網状赤血球減少、発熱性好中球減少症、白血球数増加、播種性血管内凝固、血少板数増加、鉄欠乏性貧血 |
免疫系 | 移植片対宿主病、過敏症 |
代謝 | 電解質異常、甲状腺機能低下、血中甲状腺刺激ホルモン増加、BNP増加、CRP増加、脱水、総蛋白増加、食欲不振、血中尿酸増加、糖尿病、血中アルブミン減少 |
精神神経系 | 不眠症、抑うつ気分、無感情、不安、感情不安定、頭痛、味覚異常、浮動性めまい、意識消失、傾眠、片頭痛、大脳石灰化、失神、視神経炎、脳血管発作、一過性脳虚血発作、末梢性ニューロパチー |
眼 | 霧視、角膜炎、眼球乾燥、結膜充血、アレルギー性結膜炎、結膜炎、白内障、眼脂、飛蚊症、眼圧上昇 |
耳 | 耳不快感、耳管閉塞、耳鳴、聴力低下、回転性めまい |
心臓 | 心拡大、動悸、大動脈弁閉鎖不全症、洞性徐脈、上室性期外収縮、心室性期外収縮、左室肥大、不整脈、左房拡張、心機能障害、狭心症、心室性不整脈、心室性頻脈、心筋炎、急性冠動脈症候群、肺性心、心房細動 |
血管 | 出血(肺出血、歯肉出血、結膜出血、鼻出血、皮下出血、点状出血)低血圧、高血圧、ほてり、血栓性静脈炎、網状皮班、血栓症、塞栓症 |
呼吸器 | 咳、呼吸困難、低酸素症、発声障害、上気道の炎症、咽頭紅斑、咽喉頭不快感、鼻炎、胸膜炎、鼻痛、肺浸潤、肺炎、急性呼吸窮迫症候群 |
消化器 | 下痢、悪心、腹痛、腹部膨満、口唇炎、歯肉炎、胃不快感、異常便、変色便、胃炎、口内乾燥、便秘、嘔吐、口内炎、消化不良、胃潰瘍、逆流性食道炎、唾液腺痛、腹部不快感、食道炎 |
肝臓 | AST(GPT)上昇、ALT(GPT)上昇、LDH上昇、胆嚢炎、ビリルビン上昇、ALP上昇、γ-GTP上昇、脂肪肝 |
皮膚 | 発疹、紅斑、ざ瘡、脱毛症、湿疹、そう痒症、紫斑、皮膚乾燥、多汗症、爪の異常、蕁麻疹、色素沈着障害、光線過敏性反応、手足症候群 |
筋・骨格系 | 筋痛、CK上昇、関節痛、四肢痛、背部痛、筋力低下、骨関節炎 |
腎臓 | 血尿、蛋白尿、夜間頻尿、クレアチニン上昇、血中尿素増加、血中クレアチニン減少 |
生殖器 | 乳房痛、女性化乳房、不規則月経 |
全身 | 発熱、表在性浮腫、倦怠感、胸痛、悪寒、疲労、熱感、疼痛、末梢冷感、インフルエンザ様疾患、無力症 |
その他 | 体重増加、腫瘍熱、体重減少、血中アミラーゼ増加、血中葉酸減少、ビタミンB12減少 |
重大な副作用 | 骨髄抑制、脳出血、硬膜下出血、消化管出血、胸水、肺水腫、心嚢液貯留、腹水、全身性浮腫、感染症、間質性肺疾患、腫瘍崩壊症候群、心電図QT延長、心不全、心筋梗塞、急性腎不全、肺動脈性肺高血圧症 |
何故、副作用は起きるのか?
「抗がん剤治療=副作用が怖い」と、多くの方がおっしゃいます。事実、当会にも副作用に関するご質問が数多く寄せられます。ではなぜ、副作用は起きてしまうのでしょうか?
その理由の1つは、抗がん剤ががん細胞ではなく、正常細胞を攻撃してしまう事にあります。抗がん剤は、がん細胞と正常細胞を区別することができないため、活発に分裂している細胞を攻撃していくのです。そのため、分裂が早い骨髄細胞や毛髪細胞が攻撃され、白血球減や脱毛などといった副作用がおこります。もう1つの理由は、がん細胞が薬剤耐性を持つことにあります。薬剤耐性を持ったがん細胞は、抗がん剤を受け入れなくなり、行き所がなくなった抗がん剤は、周りの正常細胞を攻撃してしまうのです。
いずれにしても、抗がん剤が効くことにより副作用は軽減され、さらに治療効果も格段に上がると言えます。しかし、現在の医療では薬剤耐性を抑制する薬がないのが現状です。
抗がん剤の効果を高める低分子化フコイダンとの相乗効果
低分子化フコイダンで臨床を行っている医師から、「フコイダンと抗がん剤を併用することにより。治療効果が高まる」と報告されています。九州大学の研究データにおいても、がん細胞だけを自滅させる「アポトーシス作用」や薬剤耐性を持たせないようにする「薬剤耐性抑制作用」などが確認され、国内外で発表を行っています。
(→フコイダン療法について)また近年の実験により、抗がん剤単体で治療を行った場合よりも、低分子化フコイダンを併用することにより相乗効果が得られることがわかり、第69回日本癌学会学術総会にて報告されました。
お問い合わせ先
NPO法人日本統合医療推奨協会では、フコイダン療法やがん統合医療についての無料相談窓口を設置しております。
臨床に基づいた飲用方法、がん治療についてのお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。
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