FOLFIRI療法
■読み
フォルフィリ療法
■適用となるがん
大腸がん(術後抗がん剤治療、切除不能なステージ4、再発の1次、2次治療)
■使用する薬剤名
レボホリナート (アイソボリン) | FOL ? folinic acid (フォリン酸) |
フルオロウラシル (5-FU) | F ? fluorouracil (フルオロウラシル) |
イリノテカン (CPT-11) | IRI ? irinotecan (イリノテカン) |
FOLFIRI療法はフロオロウラシル・レボホリナート・イリノテカンの3剤を併用する抗がん剤治療の略号です。使用される薬剤名の頭文字を取って名付けられています。フルオロウラシルは46時間の持続静注が必要ですが、皮下埋め込みリザーバーを使用することで外来通院が可能です。この療方法は欧米を中心に日本でも大腸がんの標準治療のひとつです。
■副作用
骨髄抑制 | 治療後1週間位で白血球、血小板が減少することがあります。 発熱や感染を起こす可能性があります。 |
吐き気、嘔吐 | 治療当日に現れる急性のものと、治療後2日~7日にあらわれる遅発性のものがあります。約5割位の方に症状がみられます。 |
下痢 | 水様性の下痢が続く場合は下痢止めを服用します。気をつけないといけないのは脱水症状です。こまめな水分摂取が必要です。約6割位の方に症状がみられます。 |
口内炎 | 予防の為に、口の中を清潔にして、潤いを保つことが重要です。 約5割位の方に症状が見られます。 |
脱毛 | 治療後2~3週間位から髪の毛が抜け始めます。 |
味覚異常 | 約6割の方に何らかの味覚障害の症状が見られます。治療終了後、3~4週間たつと、味覚が戻ってくることが多いといわれています。 |
手足症候群 | 治療後数週間過ぎたころから、手のひらや足のうらの皮膚が赤くなったりヒリヒリ・チクチクするような感覚の異常や、ほてりや腫れといった症状が見られることがあります。 |
何故、副作用は起きるのか?
「抗がん剤治療=副作用が怖い」と、多くの方がおっしゃいます。事実、当会にも副作用に関するご質問が数多く寄せられます。ではなぜ、副作用は起きてしまうのでしょうか?
その理由の1つは、抗がん剤ががん細胞ではなく、正常細胞を攻撃してしまう事にあります。抗がん剤は、がん細胞と正常細胞を区別することができないため、活発に分裂している細胞を攻撃していくのです。そのため、分裂が早い骨髄細胞や毛髪細胞が攻撃され、白血球減や脱毛などといった副作用がおこります。もう1つの理由は、がん細胞が薬剤耐性を持つことにあります。薬剤耐性を持ったがん細胞は、抗がん剤を受け入れなくなり、行き所がなくなった抗がん剤は、周りの正常細胞を攻撃してしまうのです。
いずれにしても、抗がん剤が効くことにより副作用は軽減され、さらに治療効果も格段に上がると言えます。しかし、現在の医療では薬剤耐性を抑制する薬がないのが現状です。
抗がん剤の効果を高める低分子化フコイダンとの相乗効果
低分子化フコイダンで臨床を行っている医師から、「フコイダンと抗がん剤を併用することにより。治療効果が高まる」と報告されています。九州大学の研究データにおいても、がん細胞だけを自滅させる「アポトーシス作用」や薬剤耐性を持たせないようにする「薬剤耐性抑制作用」などが確認され、国内外で発表を行っています。
(→フコイダン療法について)また近年の実験により、抗がん剤単体で治療を行った場合よりも、低分子化フコイダンを併用することにより相乗効果が得られることがわかり、第69回日本癌学会学術総会にて報告されました。
お問い合わせ先
NPO法人日本統合医療推奨協会では、フコイダン療法やがん統合医療についての無料相談窓口を設置しております。
臨床に基づいた飲用方法、がん治療についてのお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。
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