イリノテカン(カンプト)
イリノテカンは、トポイソメラーゼ阻害薬というグループの抗癌剤です。単独使用だけでなく、他の抗癌剤と組み合わせて使用されています。
このページでは、イリノテカンの作用と副作用、副作用の出現時期などを解説しております。
■抗がん剤の種類
植物アルカロイド
■一般名
イリノテカン
■商品名
カンプト・トポテシン
■製造・販売会社
ヤクルト・第一三共
■投与方法
静脈点滴
イリノテカンが適用となる癌
- ●小細胞肺がん
- ●非小細胞肺がん
- ●子宮頸がん
- ●卵巣がん
- ●胃がん(手術不能または再発)
- ●結腸がん・直腸がん(手術不能または再発)
- ●乳がん(手術不能または再発)
- ●治療切除不能な膵臓がん
- ●悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)
- ●小児悪性固形がん
イリノテカンの作用
イリノテカンは、中国原産の喜樹という木の根から発見されたカンプトテシンという成分を基に、日本で開発された植物アルカロイドと呼ばれる抗癌剤です。DNAの合成に関わる酵素 ”トポイソメラーゼ” を阻害することで、がん細胞の分裂を阻止し、増殖を抑える働きがあります。
イリノテカンの治療で予測される主な副作用
イリノテカンでは、高度の下痢や腸炎が起こる場合があります。下痢は投与直後に現れる場合と、日数が経過してから現れる場合があります。投与直後に現れる下痢は一過性のものですが、日数が経過してから現れた場合は致命的になるケースもあります。その他の副作用として、嘔吐や嘔気、イレウス、間質性肺炎なども挙げられます。骨髄抑制も高頻度で現れ、重い感染症の恐れがあります。
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