ニボルマブ(オプジーボ)の効果と副作用について

ニボルマブ(オプジーボ)の効果と副作用について

ニボルマブ(オプジーボ)

■抗がん剤の種類

分子標的薬(ヒト型抗PD-1モノクローナル抗体)

■商品名

オプジーボ

■製造・販売会社

小野薬品工業

■投与方法

点滴静注

■適用となるがん

根治切除不能な悪性黒色腫
2015年4月に切除不能・再発の非小細胞肺がんに対する効能追加承認申請中

■作用

活性化T細胞に発現するチェックポイント受容体のPD-1に結合するヒト型PD-1免疫チェックポイント阻害剤で、がん細胞が免疫系から腫瘍を守る制御経路を阻害することにより、がん抗原特異的なT細胞の増殖、活性化および細胞傷害活性の増強等により腫瘍増殖を抑制すると考えられています。2014年7月に承認された新規メカニズムの抗体製剤です。

■副作用

血液・リンパリンパ球減少症、白血球減少症、好中球減少症、貧血
心臓徐脈、心室性期外収縮
内分泌下垂体炎
ブドウ膜炎、視力低下
胃腸下痢、便秘、口内乾燥、悪心、口内炎、腹痛、嘔吐、大腸炎
全身疲労、倦怠感、末梢性浮腫、疼痛、発熱、口渇
感染症蜂巣炎、細菌性肺炎、歯周炎
代謝・栄養高カリウム血症、低カリウム血症、高尿酸血症、食欲減退、糖尿病、脱水、低リン酸血症、低カルシウム血症、高血糖
筋・骨格四肢痛、関節痛、関節硬直、関節炎
神経系味覚異常、末梢性ニューロパチー、浮動性めまい
腎・尿路腎不全、尿細管間質性腎炎、蛋白尿
皮膚白斑、そう痒、皮膚色素減少、脱毛症、湿疹、皮脂欠乏性湿疹、発疹、蕁麻疹、皮膚乾燥
臨床検査血中CK増加、血中LDH増加、CRP増加、好酸球増加、血中アルブミン減少、血中クロール減少、血中クレアチニン増加、血中ブドウ糖増加、血中ナトリウム減少、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、単球数増加、好中球数増加、血小板減少、赤血球数減少、白血球数減少、リウマチ因子陽性
重大な副作用間質性肺疾患、肝機能障害、肝炎、甲状腺機能障害、インフュージョンリアクション

何故、副作用は起きるのか?

「抗がん剤治療=副作用が怖い」と、多くの方がおっしゃいます。事実、当会にも副作用に関するご質問が数多く寄せられます。ではなぜ、副作用は起きてしまうのでしょうか?

その理由の1つは、抗がん剤ががん細胞ではなく、正常細胞を攻撃してしまう事にあります。抗がん剤は、がん細胞と正常細胞を区別することができないため、活発に分裂している細胞を攻撃していくのです。そのため、分裂が早い骨髄細胞や毛髪細胞が攻撃され、白血球減や脱毛などといった副作用がおこります。もう1つの理由は、がん細胞が薬剤耐性を持つことにあります。薬剤耐性を持ったがん細胞は、抗がん剤を受け入れなくなり、行き所がなくなった抗がん剤は、周りの正常細胞を攻撃してしまうのです。

いずれにしても、抗がん剤が効くことにより副作用は軽減され、さらに治療効果も格段に上がると言えます。しかし、現在の医療では薬剤耐性を抑制する薬がないのが現状です。

抗がん剤の効果を高める低分子化フコイダンとの相乗効果

低分子化フコイダンで臨床を行っている医師から、「フコイダンと抗がん剤を併用することにより。治療効果が高まる」と報告されています。九州大学の研究データにおいても、がん細胞だけを自滅させる「アポトーシス作用」や薬剤耐性を持たせないようにする「薬剤耐性抑制作用」などが確認され、国内外で発表を行っています。

(→フコイダン療法について)また近年の実験により、抗がん剤単体で治療を行った場合よりも、低分子化フコイダンを併用することにより相乗効果が得られることがわかり、第69回日本癌学会学術総会にて報告されました。

九州大学研究データ 抗がん剤とフコイダンの相乗効果

お問い合わせ先

NPO法人日本統合医療推奨協会では、フコイダン療法やがん統合医療についての無料相談窓口を設置しております。
臨床に基づいた飲用方法、がん治療についてのお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。

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