パクリタキセル(タキソール)
パクリタキセルは、植物成分を応用して作られた植物アルカロイドの抗癌剤です。
このページでは、パクリタキセルの作用や副作用、副作用の出現時期などを解説しております。
■抗がん剤の種類
植物アルカロイド
■一般名
パクリタキセル
■商品名
タキソール
■製造・販売会社
ファイザー
■投与方法
点滴静注
パクリタキセルが適用となる癌
パクリタキセルの作用
パクリタキセルは太平洋イチイの樹皮からとり出した成分で作られた抗癌剤です。細胞の分裂に必要な微小管とよばれるたんぱく質がつくられる段階を途中で止める働きがあります。
呼吸困難や発疹などのアレルギー症状が現れることがあり、投与前にはアレルギー反応を防ぐための前処置としてステロイド剤や抗ヒスタミン剤が投与されます。アレルギー症状は点滴開始後、ほとんど30分以内に発生し、初回に限らず2回目以降の点滴でも症状が現れることもあります。
2010年7月には、パクリタキセルを改良した薬剤であるアブラキサンも登場しております。
パクリタキセルの治療で予測される主な副作用
パクリタキセルには、発熱・骨髄抑制・関節の痛み・吐き気・脱毛などの副作用が報告されています。特に脱毛は比較的起こりやすい副作用です。また、末梢神経障害や、まれにうっ血性心不全や聴力障害も起こる場合があるので注意が必要です。
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