ラムシルマブ(サイラムザ)
■抗がん剤の種類
分子標的薬(ヒト型抗VEGFR-2モノクロール抗体)
■商品名
サイラムザ
■製造・販売会社
日本イーライリリー
■投与方法
点滴静注
■適用となるがん
治癒切除不能な進行・再発の胃がん
■作用
ラムシルマブは、ヒトVEGFR-2(血管内皮増殖因子受容体2)に対する特異的な抗体です。VEGFリガンド(VEGF-A、VEGF-C、VEGF-D)のVEGFR-2への結合を阻害することで、VEGFR-2の活性化を阻害します。内皮細胞の増殖、遊走及び生存を阻害し、腫瘍血管新生を阻害するヒト型モノクローナル抗体です。
■副作用
血液 | 血小板減少症 |
消化器 | 腹痛、下痢、腸閉塞 |
循環器 | 高血圧 |
代謝 | 低カリウム血症、低ナトリウム血症 |
腎臓 | 蛋白尿 |
皮膚 | 発疹、皮膚乾燥 |
その他 | 頭痛、粘膜の炎症 |
重大な副作用 | 動脈血栓塞栓症、静脈血栓塞栓症、消化管穿孔、消化管出血、好中球減少症、インフュージョンリアクション(悪心、紅潮、低血圧、呼吸困難、気管支喘息)白血球減少症、うっ血性心不全、創傷治癒障害、瘻孔、可逆性後白質脳症候群 |
何故、副作用は起きるのか?
「抗がん剤治療=副作用が怖い」と、多くの方がおっしゃいます。事実、当会にも副作用に関するご質問が数多く寄せられます。ではなぜ、副作用は起きてしまうのでしょうか?
その理由の1つは、抗がん剤ががん細胞ではなく、正常細胞を攻撃してしまう事にあります。抗がん剤は、がん細胞と正常細胞を区別することができないため、活発に分裂している細胞を攻撃していくのです。そのため、分裂が早い骨髄細胞や毛髪細胞が攻撃され、白血球減や脱毛などといった副作用がおこります。もう1つの理由は、がん細胞が薬剤耐性を持つことにあります。薬剤耐性を持ったがん細胞は、抗がん剤を受け入れなくなり、行き所がなくなった抗がん剤は、周りの正常細胞を攻撃してしまうのです。
いずれにしても、抗がん剤が効くことにより副作用は軽減され、さらに治療効果も格段に上がると言えます。しかし、現在の医療では薬剤耐性を抑制する薬がないのが現状です。
抗がん剤の効果を高める低分子化フコイダンとの相乗効果
低分子化フコイダンで臨床を行っている医師から、「フコイダンと抗がん剤を併用することにより。治療効果が高まる」と報告されています。九州大学の研究データにおいても、がん細胞だけを自滅させる「アポトーシス作用」や薬剤耐性を持たせないようにする「薬剤耐性抑制作用」などが確認され、国内外で発表を行っています。
(→フコイダン療法について)また近年の実験により、抗がん剤単体で治療を行った場合よりも、低分子化フコイダンを併用することにより相乗効果が得られることがわかり、第69回日本癌学会学術総会にて報告されました。
お問い合わせ先
NPO法人日本統合医療推奨協会では、フコイダン療法やがん統合医療についての無料相談窓口を設置しております。
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