トラスツズマブ(ハーセプチン)
トラスツズマブ(商品名:ハーセプチン)は抗HER2抗体とよばれる分子標的薬の一つです。2001年に転移性の乳がんの治療薬として承認されましたが、現在では、胃がん、唾液腺がん、結腸がん、直腸がんにも適応が拡大されています。
種類 | 一般名 | 商品名 | 投与方法 |
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分子標的薬 (抗HER2抗体) | トラスツズマブ | ハーセプチン | 点滴静注 |
適応となるがん
- HER2の過剰発現が確認された乳癌
- HER2の過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃癌
- HER2陽性の根治切除不能な進行・再発の唾液腺癌
- がん化学療法後に増悪したHER2陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
ハーセプチンを使用するための条件
ハーセプチンを使用するためには、HER2タンパクが通常よりも多く発現(=過剰発現)していることが条件となります。
HER2タンパクの検査には、採取したがん組織を使用し、組織診でがん細胞のHER2タンパクの発現を調べます。検査方法には、HER2タンパクの量を調べるIHC法と、タンパクをつくるもとになる遺伝子の量を調べるFISH法があります。これらの検査どちらかで陽性と判定された場合に、ハーセプチンが適応となります。
ハーセプチンの作用
がん細胞の表面に発現するHER2とよばれるタンパク質(HER2タンパク)に特異的に作用します。HER2タンパクは、がん細胞の増殖を促す信号物質を受け取るので、がん細胞にHER2タンパクがたくさん存在していると、がん細胞がどんどん増殖してしまいます。
ハーセプチンはHER2タンパクに結合し、HER2タンパクががん細胞の増殖促す信号物質を受け取るのを邪魔することで、がん細胞の増殖を抑えることができます。さらに、ハーセプチンがHER2タンパクに結合すると、それを攻撃の目印として、身体に元々備わっている免疫細胞が働き、がん細胞を破壊していきます。
《出現する主な副作用》
症状 | |
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精神神経系 | 頭痛、めまい、味覚異常、感覚鈍麻、ニューロパチー |
消化器 | 悪心、嘔吐、下痢、食欲不振、口内炎、便秘、腹痛 |
呼吸器 | 呼吸困難、咳嗽、鼻出血 |
皮膚 | 発疹、脱毛症、爪の障害、そう痒症 |
その他 | 発熱、悪寒、疲労、倦怠感、関節痛、疼痛、浮腫、無力症、筋肉痛など |
重大な副作用 | 心障害、インフュージョン、間質性肺炎、肺障害、白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血、黄疸、肝障害、腎障害など |
QOLを落とさずに治療を受けるために
抗がん剤に比べて副作用が少ないと言われる分子標的薬ですが、特に投与後24時間以内には様々な副作用が出やすくなります。副作用が多く出てしまうと、体力が低下し、治療の継続が難しくなってしまうこともあります。
当会では、少ない副作用で治療を受け、QOL(生活の質)を維持するために、西洋医学に低分子化フコイダンを取り入れた統合医療(低分子化フコイダン療法)を推奨しております。低分子化フコイダンを臨床研究している医師からも「西洋医学と低分子化フコイダンを併用することで治療成績が上がる。」と報告されており、九州大学の研究では、低分子化フコイダンにはがん細胞を自滅に導く「アポトーシス誘導作用」も確認されています。
低分子化フコイダン療法についての詳細は、低分子化フコイダンのページをご確認ください。
お問い合わせ先
NPO法人日本統合医療推奨協会では、フコイダン療法やがん統合医療についての無料相談窓口を設置しております。
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