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がん用語集
がん用語集

 

■ ガイドライン(がいどらいん)

治療実績などをふまえ、科学的に信頼度の高い診察や治療の基準をまとめた指針です。
医師向けだけでなく、患者向けのものもあります。しかし、ガイドラインは標準を示すものであって、全ての患者に一貫したものではありません。

 

■ 科学療法(かがくりょうほう)

三大療法の一つで、抗がん剤を使ってがん細胞を攻撃する治療法です。
使用する薬剤によっては、吐き気や脱毛といった副作用が伴う場合があります。

 

■ 合併症(がっぺいしょう)

ある病気が原因となって起きる新たな病気。
または、検査や手術、治療後に新たに起こった病気の事をいいます。治療法を決めるときには、合併症の危険を考慮して選択することも大切です。

 

■ 寛解(かんかい)

病状が一時的または永久的に好転し安定した状態をいいます。
がんが完全に消えた状態を「完全寛解」。がんが縮小して症状が軽減した状態を「部分寛解」と呼びます。がんが治癒したと思いがちですがそうでない場合もあるので、医師の説明が明確でない時は、どちらの可能性が高いのか尋ねてみましょう。

 

■ がん拠点病院(がんきょてんびょういん)

正しくは、「がん診療連携拠点病院」といいます。
厚生労働省より指定された「都道府県拠点病院47、都道府県内を分けた二次医療圏に1ヶ所の地域拠点病院304、合計351施設」を指します。

 

■ がん対策基本法(がんたいさくきほんほう)

2006年6月「がん対策基本法」が成立し、2007年4月に施行されました。
「がんに関する研究促進と成果の普及」「医療の地域格差をなくし、全国どこでも一定レベルの医療を受けられる」「患者の意見を尊重した治療の提供体制を整える」事を基本理念とし、実現を図っています。

 

■ がん登録(がんとうろく)

がんと診断された人のデータを収集し、分析する仕組みの事です。
日本では、地域のがん登録、病院内のがん登録、全国臓器別がん登録が行われています。

 

■ がん抑制遺伝子(がんよくせいいでんし)

がんの発生を抑制する機能を持つというタンパク質をプログラムする遺伝子の事です。
現在、約30種類のがん抑制遺伝子が知られております。その中でも「p53遺伝子」は、最も重要視されています。

 

■ 緩和ケア(かんわけあ)

病気や治療に伴う痛みや倦怠感など、身体的、精神的な苦痛を改善することをいいます。
早期より緩和ケアを行うことで、QOL(生活の質)の維持、向上を目指します。

 

■ 既往歴(きおうれき)

既往歴とは、過去にかかったことのある病気の事をいいます。
(健康状態の移り変わりや、出産経験、輸血の有無、アレルギー歴など)
これによって治療の向き不向きや薬の使用についてなどが判断されることもあります。患者自身が医師に正しく伝えることが大切です。

 

■ QOL(きゅーおーえる)

Quality of Lifeの頭文字で「生活の質」という意味です。
病気や治療によって、身体的にも精神的にも変化が現れることがあり、時には日常生活にも影響を及ぼすこともあります。治療を行う上で、いかにQOLを保つかという事も重要だと言えます。

 

■ 局所再発(きょくしょさいはつ)

がんが最初にできた場所の近くに再び見つかることをいいます。
がんが治ったと思われた場合でも、検査ではわからないほどのごく小さながん細胞が残っていたり、周囲に広がっていたりすると、時間が経ってから再び発見されることがあります。

 

■ 局所治療(きょくしょちりょう)

がん部分のみに行われる治療の事をいいます。手術や放射線治療が局所治療にあたります。

 

■ 禁忌(きんき)

病気の悪化など危険な状態になる事が予測されるため、行ってはいけない治療や薬の使用の事をいいます。患者さんの症状や既往歴によっても異なり、こういった場合には使ってはいけないと、ルールが定められています。

 

■ クリティカルパス(くりてぃかるぱす)

入院から退院までの予定を図に表したいわば治療計画表の事をいいます。
入院中に、いつどのように検査や治療を行い、食事や投薬時の注意点などが記載されています。医師と患者が情報を共有する、大切なものです。

 

■ 経口(薬)(けいこう)

口から飲むタイプの薬です。

 

■ 血中濃度(けっちゅうのうど)

薬剤の血液中の濃度の事をいいます。薬は、一定濃度に達しないと効果が現れません。
しかし、その濃度を超えた時は逆に中毒や副作用の症状がでる可能性があります。そのため、薬剤はそれぞれどの分量を用いればよいか定められています。

 

■ 原発巣(げんぱつそう)

がんが最初に発生した「がんのかたまり」の事をいいます。
治療を進めるうえで、原発巣の見極めが重要となります。

 

■ 効果判定(こうかはんてい)

治療がどの程度効いているかを判定する事をいいます。
CT検査、エコー検査、内視鏡検査などによって、がんのかたまりがどの程度縮小したかを測ります。

 

■ 骨シンチグラフィー(こつしんちぐらふぃー)

骨に転移があるかどうかを、放射線同位元素(RI)という弱い放射線を出す薬を使って調べる方法です。 放射線同位元素(RI)は、体内にはほとんど害はありません。

 

■ 5年生存率(ごねんせいぞんりつ)

がんと診断された人の中で、5年後に生存している割合をいいます。
がんの種別によってことなります。一般的に、がんは5年以内に再発する事が多く、この期間を過ぎれば治癒したといわれます。

 

■ 根治手術(こんちしゅじゅつ)

完全にがんを治すことを目的として行う手術の事をいいます。
がんは、周囲の臓器に広がっている可能性があるため、幅広く切り取ることが基本となっています。がんの大きさや状態によっては標準より大きく切り取る「拡大手術」、または術後のQOLを考慮してできるだけ小さく切り取る「縮小手術」という方法もあります。

 

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