さ行

がん用語集
がん用語集

 

■ 在宅ケア(ざいたくけあ)

自宅で治療を受けながら生活する事をいいます。
病気になっても慣れ親しんだ環境で生活したいというニーズは高まっていますが、施設や人材不足、地域格差など課題も少なくありません。

 

■ 再燃(さいねん)

病状がいったん収まったかのように見えた後、再び進行し始める事をいいます。

 

■ 細胞診検査(さいぼうしんけんさ)

がんが疑われる部分の細胞を採取し、検査する方法です。
がんの有無や、その悪性度などを判断します。

 

■ CT検査(しーてぃーけんさ)

X線を使って体の断面を撮影する検査です。
体内の細かな病変を発見する事ができます。特に、胸部(心臓、気管支、肺など)と腹部(肝臓、腎臓など)の病変に関して、優れた抽出能が知られています。

 

■ 自覚症状(じかくしょうじょう)

患者さん自身が感じる体の痛みや不快感などの事をいいます。
検査ではわからない事なので、診察の時には、主治医にきちんと伝えることが大切です。

 

■ 支持療法(しじりょうほう)

副作用を防いだり、軽減するために行う治療の事をいいます。
治療中の痛みや苦しみを軽減する事で、精神的な支えにもなります。たとえば、吐き気には吐き気止めの薬、感染症には抗生物質などの薬を使用します。

 

■ 集学的治療(しゅうがくてきちりょう)

手術や放射線治療、抗がん剤治療など、いくつかの異なる治療法を組み合わせて総合的に行う治療の事をいいます。
複数の治療を併用する事で、さらに治療効果を高める事を目的とします。

 

■ 術後補助療法(じゅつごほじょりょうほう)

根治手術後でも、目に見えないがん細胞が残っている場合があります。
そこで、転移や再発予防のために手術後に行う抗がん剤治療や放射線療法、ホルモン療法の事をいいます。

 

■ 腫瘍(しゅよう)

腫瘍とは、細胞が異常に増殖してかたまりになったものをいいます。
その場だけに溜まるものを良性腫瘍、他臓器に浸潤したり、転移したりして増殖していくものを悪性腫瘍(がん)と呼びます。
腫瘍が見つかった時には、生検や細胞診を行い、良性か悪性かを見極めます。

 

■ 腫瘍マーカー(しゅようまーかー)

がんなどで刺激を受けた組織が作り出す物質の事をいいます。
腫瘍マーカーは、一般的にがんが大きくなるほど体内でその量が増えます。しかし、早期がんの場合は、ほとんどみられることがありません。また、基準値を超えていても、すぐにがんの存在を意味するものでもなく、良性腫瘍や他の病気の場合でも反応を示すことがあります。
がんのスクリーニング検査として用いられたり、がん治療中に治療効果を判定するためにも使用されます。

 

■ 神経ブロック(しんけいぶろっく)

がんによる痛みや手術後の痛みを和らげる治療の事をいいます。
痛みのある部分に関係する神経をブロックする事で、痛みを感じにくくします。

 

■ 進行がん(しんこうがん)

進行がんとは、手術で除去する事が困難な状態のがんを指します。
がん種別によってその定義は異なりますが、一般的に、他臓器への浸潤や転移があった場合のがんをいいます。

 

■ 浸潤(しんじゅん)

浸潤とは、がんが周囲の組織に入り込み、正常細胞を壊しながら広がっていく事をいいます。

 

■ ステージ(=病期)(すてーじ)

ステージとは、がんの大きさや他臓器への転移などを分類し進行を判定する基準となるもので、大きく0期~4期に分けられます。これは、がんの治療方法を選ぶための基準となったり、5年生存率を表す時の区別として用いられます。

 

■ ストーマ(すとーま)

直腸がんや膀胱がんの切除手術後、排泄するために腹部に作られた排泄口の事をいいます。
「人工肛門」や「人工膀胱」などとも呼ばれます。

 

■ 生検(せいけん)

組織の一部を切り取って、顕微鏡で調べる検査の事で、病理組織検査や組織診検査とも言われています。切り取った組織から、がん細胞の有無やがんの悪性度などを判定します。
針で組織を取って行う場合もあり、針生検と言います。生検は精度が高く、がんの最終的な診断を行うための重要な検査です。

 

■ セカンド・オピニオン(せかんどおぴにおん)

セカンド・オピニオンは、主治医ではない別の医師に診断や治療方針を聞くことをいいます。
様々な治療法がある中で、自分に適した治療を選択するためにも他の医師の意見はとても重要な要素となります。近年はその需要が高まり、セカンド・オピニオン外来を設置している病院もあります。

 

■ 早期がん(そうきがん)

がんの成長過程の中で、最も早い段階のがんの事をいいます。早期がんの定義は、がん種別によっても異なります。

 

■ 奏効率(そうこうりつ)

治療の効果があらわれた、またはあらわれる事を「奏功」といい、その割合を奏効率といいます。 たとえば、同じ治療を受けた人の経過を観察し、がんが縮小した割合がどの程度となるかを数値で表したものです。

 

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