ベルツズマブ(パージェタ)
■抗がん剤の種類
分子標的薬(ヒト型抗PD-1モノクローナル抗体)
■商品名
パージェタ
■製造・販売会社
中外製薬
■投与方法
経静脈投与
■適用となるがん
HER2陽性の手術不能又は再発乳がん
■作用
HERファミリーの結合を直接ブロックすることで細胞増殖シグナルを抑え、もっとも強い細胞増殖シグナル活性を促すといわれる、HER2とHER3の結合をブロックすることで効果を発揮する分子標的薬です。
■副作用
パージェタは投与中または投与開始後24時間以内に多くあらわれるインフュージョン・リアクションという副作用が多く報告されています。2回目以降でも現れることがあります。副作用の症状は発熱、悪寒、悪心、疲労、高血圧、紅班、呼吸困難等が報告されています。
精神神経系 | ニューロパチー(末梢神経の異常)、味覚異常、頭痛、感覚異常、不眠症 |
眼 | 流涙増加、結膜炎、眼乾燥 |
消化器 | 下痢、悪心、食欲減退、嘔吐、口内炎、腹痛、便秘 |
循環器 | 左室機能不全、ほてり、高血圧 |
呼吸器 | 呼吸困難、咳嗽、胸水、鼻出血 |
皮膚 | 脱毛症、爪の異常、発疹、皮膚乾燥 |
肝臓 | 肝機能検査値異常(ALT、AST、γ-GTP異常) |
血液 | 貧血 |
その他 | 倦怠感、筋骨格痛、粘膜の炎症、浮腫、発熱、疼痛 |
重大な副作用 | 好中球減少症、白血球減少症、重篤なインフュージョン・リアクション、アナフィラキシー、間質性肺炎 |
何故、副作用は起きるのか?
「抗がん剤治療=副作用が怖い」と、多くの方がおっしゃいます。事実、当会にも副作用に関するご質問が数多く寄せられます。ではなぜ、副作用は起きてしまうのでしょうか?
その理由の1つは、抗がん剤ががん細胞ではなく、正常細胞を攻撃してしまう事にあります。抗がん剤は、がん細胞と正常細胞を区別することができないため、活発に分裂している細胞を攻撃していくのです。そのため、分裂が早い骨髄細胞や毛髪細胞が攻撃され、白血球減や脱毛などといった副作用がおこります。もう1つの理由は、がん細胞が薬剤耐性を持つことにあります。薬剤耐性を持ったがん細胞は、抗がん剤を受け入れなくなり、行き所がなくなった抗がん剤は、周りの正常細胞を攻撃してしまうのです。
いずれにしても、抗がん剤が効くことにより副作用は軽減され、さらに治療効果も格段に上がると言えます。しかし、現在の医療では薬剤耐性を抑制する薬がないのが現状です。
抗がん剤の効果を高める低分子化フコイダンとの相乗効果
低分子化フコイダンで臨床を行っている医師から、「フコイダンと抗がん剤を併用することにより。治療効果が高まる」と報告されています。九州大学の研究データにおいても、がん細胞だけを自滅させる「アポトーシス作用」や薬剤耐性を持たせないようにする「薬剤耐性抑制作用」などが確認され、国内外で発表を行っています。
(→フコイダン療法について)また近年の実験により、抗がん剤単体で治療を行った場合よりも、低分子化フコイダンを併用することにより相乗効果が得られることがわかり、第69回日本癌学会学術総会にて報告されました。
お問い合わせ先
NPO法人日本統合医療推奨協会では、フコイダン療法やがん統合医療についての無料相談窓口を設置しております。
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