FOLFIRINOX療法の効果と副作用について

FOLFIRINOX療法の効果と副作用について

FOLFIRINOX療法

FOLFIRINOX(フォルフィリノックス)療法は、オキサリプラチンイリノテカンフルオロウラシル(5FU)の3種類の抗がん剤に、フルオロウラシル(5FU)の効果を高めるレボホリナートを加えた、4種類の薬剤を組み合わせた膵臓がんの治療法です。
FOLFIRINOX療法のように、複数の薬剤を組み合わせる治療法は、がんを縮小させる力が強く、単独の抗がん剤での治療よりも高い効果が期待できます。
※各薬剤についての詳細は薬剤名をクリックし、各ページでご確認下さい。

使用する薬剤種類商品名主な作用
オキサリプラチン抗がん剤
(プラチナ製剤)
エルプラットがん細胞のDNAに結合し、DNAの合成を阻害することで、がん細胞の増殖を抑え、死滅させます。
イリノテカン抗がん剤
(植物アルカロイド) 
トポテシン・カンプトがん細胞のDNAの合成に関与する酵素を阻害することで、がん細胞の増殖を抑え、死滅させます。
フルオロウラシル抗がん剤
(代謝拮抗剤)
5FUがん細胞が増殖する際に、DNAが取り込む物質と似ているため、がん細胞が誤って取り込むことでDNAの合成や機能を阻害します。
レボホリナート活性型葉酸製剤ロイコボリン・アイソボリン  ビタミンの一種で、がん細胞に直接作用する薬剤ではありませんが、フルオロウラシル(5FU)の効果を増強する作用があります。

FOLFIRINOX療法を受けるための条件

FOLFIRINOX療法は、膵臓がんの患者さんが全員受けられるわけではありません。受けられる条件は、”全身状態(パフォーマンス)や骨髄機能などの臓器機能が保持されている75歳以下”が目安とされています。
全身状態が不良な患者さんや、75歳以上の高齢の患者さんはFOLFIRINOX療法のような複数の薬剤を使用した治療法では、副作用が強く出てしまう可能性が高いためです。

投与スケジュール

2週間で1サイクルとし、下図の内容で投与を繰り返します。
最初の3日間で投薬を行い、その後14日目までは休薬となります。

FOLFIRINOX投与スケジュール

※投与前の血液検査の結果や、体調などによってスケジュールが変わる場合があります。

主な副作用と対処法

FOLFIRINOX療法は4つの薬剤を組み合わせて使用するため、がんを縮小させる効果が高くなりますが、その分副作用も強く出てしまいます。そのため、想定される副作用と副作用への対処法を知っておくことも大切です。

副作用対策・対処法
食欲不振
吐き気・嘔吐
食欲不振も嘔吐も長く続くと、体力の低下、脱水症状などを引き起こし、全身状態の悪化に繋がります。
無理せず、食べられるときに食べられるものを食べ、水分補給も心掛けましょう。
末梢神経障害
(手足口周りのしびれ)
特に、冷たいものに触れたり、飲食することで症状が出やすくなります。出来る限り、冷たい食べ物や飲み物は避け、冷たいものに触れないようにし、身体も冷やさないようにしましょう。
下痢長く続くと、脱水症状を引き起こし、全身状態の悪化に繋がります。
症状が長く続く場合は、水分補給・栄養補給が必要になります。
口内炎口腔内が不衛生な状態だと、口内炎の症状が出た時に、感染症を引き起こしやすくなるため、治療を受ける前に歯科の受診が推奨されます。また、治療中も口腔内を清潔に保つために、丁寧なブラッシングやこまめなうがいを心がけましょう。
骨髄抑制骨髄の働きが低下し、血液を正常に造ることができなくなります。具体的には、白血球、赤血球、血小板が減少しますが、目に見える症状はなく、自覚症状もすぐには現れないため、日々の体調の変化をしっかり確認することが大切です。
白血球減少・・・感染症にかかりやすくなる
赤血球減少・・・めまい・立ちくらみ・だるさ・息切れ等が現れ、貧血になる
血小板減少・・・出血しやすくなり、血が止まりにくくなる
脱毛一時的なもので、ほとんどの場合、治療終了後に再び生え始めます。
脱毛中は帽子やウイッグを被られる方も多いと思いますが、蒸れやすくなるため、頭皮を清潔に保つことを心がけましょう。

少ない副作用で治療を受けるために

FOLFIRINOX療法のように、複数の抗がん剤を組み合わせた治療法は、抗腫瘍効果が強い分、副作用も強く現れてしまうことが多いです。副作用が強く現れてしまうと、症状によっては治療を中断せざるを得ない状況になることもあります。
また、副作用の症状によって普段通りの生活が送れなくなると、QOL(生活の質)の低下にも繋がります。

そこで、患者さんがQOLを維持しながら治療を受けられるよう、当会が推奨しているのが、西洋医学に低分子化フコイダンを加えた「低分子化フコイダン療法」です。
低分子化フコイダンは、2002年より九州大学で基礎研究が続けられており、研究の中でがん細胞を自滅に追い込む「アポトーシス誘導作用」が確認されています。この作用はがん細胞にだけ特異的に作用することも解っています。また、抗がん剤のみの使用に比べ、低分子化フコイダンを加えた場合の方がアポトーシス誘導作用が増強したという研究結果も出ています。
がん細胞が効率よく抗がん剤を取り込むことで、正常細胞へのダメージが少なくなり、結果的に副作用が軽減されます。
QOLの維持に役立つ低分子化フコイダン療法についての詳細は、下記リンクをクリックし、ご確認下さい。

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お問い合わせ先

NPO法人日本統合医療推奨協会では、フコイダン療法やがん統合医療についての無料相談窓口を設置しております。
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