FOLFOX療法
FOLFOX(フォルフォックス)療法は、5-FU(フルオロウラシル)、オキサリプラチンの2種類の抗がん剤に、5-FUの効果を高めるレボホリナートを加えた3種類の薬剤を使用する治療法です。主に大腸がん、胃がん等で使われる治療法で、患者さんによってはFOLFOX療法に分子標的薬を加えることもあります。
適応となるがん
※各薬剤についての詳細は、薬剤名をクリックし各ページでご確認ください。
使用する薬剤 | 種類 | 商品名 | 主な作用 |
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フルオロウラシル | 抗がん剤 (代謝拮抗薬) | 5-FU | がん細胞が増殖する際に、DNAが取り込む物質と似ている為、がん細胞が誤って取り込むことで、DNAの合成や機能を阻害します。 |
オキサリプラチン | 抗がん剤 (プラチナ製剤) | エルプラット | がん細胞のDNAに結合し、DNAの合成を阻害することでがん細胞の増殖を抑え、死滅させます。 |
レボホリナート | 活性型の葉酸製剤 | ロイコボリン または アイソボリン | ビタミンの一種で、がん細胞に直接作用する薬剤ではありませんが、5-FUの効果を増強する作用があります。 |
投与スケジュール
FOLFOX療法の投与スケジュールには、「FOLFOX4療法」と「mFOLFOX6療法」があり、各薬剤の投与量や投与時間が異なります。また、患者さんの状態によっては、これらの療法に分子標的薬を1つ加えた治療になることもあります。どの投与スケジュールが最適になるかは、患者さんの状態をみて主治医が判断します。
<FOLFOX4療法>
最初の約2日間で薬剤を投与し、3日目~14日目までは休薬となります。14日間で1サイクルとし、これを繰り返します。
mFOLFOX6療法との違いは、5-FUとレボホリナートを2回に分けて投与している点です。
<mFOLFOX6療法>
FOLFOX4療法と同じく最初の約2日間で薬剤を投与し、3日目~14日目までは休薬となります。14日間で1サイクルとしこれを繰り返します。
FOLFOX4療法との違いは、5-FUの投与を分けずに1回(46時間)の持続点滴で行う点です。
CVポート挿入
FOLFOX療法を受けるにあたり、CVポート(皮下埋め込み型ポート)を挿入して薬剤を投与することが推奨されています。
長時間の持続投与が必要になるFOLFOX療法では、CVポートを使用することで入院の必要がなくなり、腕からの点滴のように点滴中に安静にする必要もなく、通常通りの生活を送ることができます。
CVポートを使用するためには、ポートを皮下に埋め込む外科処置が必要になります。
CVポートは、本体と薬剤を注入するチューブ(カテーテル)からなり、本体は右または左胸の皮膚の下に埋め込みますが、100円硬貨程度の大きさのため、見た目にはほとんどわかりません。
本体と接続されているカテーテルは、鎖骨の下の血管(静脈)に挿入されることが多いです。
※場合によっては、CVポート本体が上腕部に、カテーテルが腕の静脈に埋め込まれることもあります。
FOLFOX療法+分子標的薬
特定の遺伝子に変異が認められた場合、分子標的薬を使用することができ、FOLFOX療法に分子標的薬を加えた治療になることもあります。
FOLFOX療法に加えられる分子標的薬は、ベバシズマブ・セツキシマブ・パニツムマブの3つのうちいずれかです。
主な副作用と対処法
FOLFOX療法では複数の薬剤を使用するため、がん細胞に対して各薬剤の効果が発揮されることが期待できます。その一方で、想定される副作用も、単剤での治療よりも多くなります。日常生活の中で上手く副作用と付き合っていくためには、副作用が現れた時の対処法を把握しておくことが大切です。
副作用 | 対策・対処法 |
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末梢神経症状 | FOLFOX療法を受ける約9割の方に現れる頻度の高い症状です。 冷たいものに触れたり、飲食することで手足や口の周り、喉などにしびれや痛みといった症状が現れます。症状を緩和させるためには、冷機や冷たいものを避け、体を冷やさない工夫(手袋や靴下の着用など)をするようにしましょう。 |
骨髄抑制 | 血液の成分である白血球、赤血球、血小板が減少する症状で、目に見えるものではありませんが、気を付けなければいけないことがいくつかあります。 白血球は様々な病原菌から体を守ってくれる役割があるので、減少すると感染症のリスクが高まります。その為、身のまわりを常に清潔に保つ必要があります。 血小板が減少すると貧血になりやすくなり、血小板が減少すると血が止まりにくくなるため、出血を伴うケガに気を付けて過ごしましょう。 ▶骨髄抑制の対策 |
吐き気・嘔吐・食欲不振 | FOLFOX療法を受ける約4~6割の方に現れる症状です。 投与スケジュールでも紹介したように、各薬剤を投与する前に制吐剤(吐き気止め)を点滴し、予防します。 対策として、治療を受ける前の食事は量を少なめにしたり、消化に良いものを食べる等の工夫をすると良いでしょう。 吐き気・食欲不振が現れた時は無理をせずに、食べられるものを少しずつ摂るようにし、吐き気対策として食事中は水分を摂るのを控えましょう。(水分摂取は食前1時間前か、食後が推奨されます。) ▶吐き気・嘔吐の対策 |
下痢 | 症状は軽いことが多いですが、症状が現れた時は脱水症状を防ぐために、こまめな水分補給を心掛けましょう。症状が酷い時やつらい時は主治医に相談して下さい。 ▶下痢の対処法 |
口内炎 | 患部を刺激すると症状が悪化してしまうため、味の強い(濃い)ものや、刺激物(辛味・酸味が強い等)、固いものを食べるのは避けましょう。また、口腔内を清潔に保つことも大切です。うがいやブラッシングをこまめに行うようにしましょう。 ▶口内炎の対策 |
皮膚や爪の変化 | 手足の皮膚が黒ずんだり、シミができたように色素沈着が生じます。原因は抗がん剤の刺激を受けたメラニン細胞が活発になるためです。外出時は日焼け対策を十分に行うことが推奨されます。 爪にも変形や変色がみられることがあります。爪用のオイル等を塗って保湿したり、マニキュアを塗って爪の保護と変色をカバーすることも可能です。マニキュアは何を塗っても問題ありませんが、除光液は爪への刺激を避けるためにアセトンが入っていないものを選びましょう。 ▶皮膚障害の対処法 |
治療効果は最大限に、副作用は最小限に
三大治療といわれる「手術・抗がん剤・放射線治療」の中でも特に、“副作用が辛い“というイメージが強いのが抗がん剤治療ではないでしょうか?
また、抗がん剤は使っているうちにがん細胞が薬剤を覚えて耐性がついてしまう(=薬剤耐性) ため、同じ薬剤を長く使うことが難しいのも特徴です。
そこで、当会が提案しているのが 西洋医学に低分子化フコイダンを加える“低分子化フコイダン療法”です。
低分子化フコイダンは、九州大学にて2002年より基礎研究が続けられており、さらに医師による臨床研究も行われています。その結果、これまでにがんに対する様々な作用が解っております。
中でも、臨床医の吉田年宏先生が書籍などでもまとめられている「薬剤耐性抑制作用」は、抗がん剤治療の成績を上げることに大変役立つと考えられています。
低分子化フコイダンを取り入れ、がん細胞の遺伝子を安定化(=がん細胞の悪性化を抑制)させることで薬剤耐性を防ぎ、1つの薬剤を通常よりも長く使うことができるというものです。また、低分子化フコイダンは抗がん剤の攻撃から正常細胞を守ってくれる働きがあることもわかっており、結果的に副作用の軽減にも繋がっています。
副作用や薬剤耐性についてお悩みの方は是非、低分子化フコイダン療法をご検討ください。
低分子化フコイダン療法についてのさらに詳しい情報は、下記リンクよりご確認ください。
お問い合わせ先
NPO法人日本統合医療推奨協会では、フコイダン療法やがん統合医療についての無料相談窓口を設置しております。
臨床に基づいた飲用方法、がん治療についてのお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。
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資料もご用意しております。
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