セツキシマブ(アービタックス)
■抗がん剤の種類
分子標的薬(抗ヒトEGFRモノクロール抗体)
■商品名
アービタックス
■製造・販売会社
メルクセローノ、ブリストル・マイヤーズ
■投与方法
点滴静注
■適用となるがん
KRAS遺伝子に変異のない野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん
■作用
アービタックスはEGFR(上皮成長因子受容体)と結合することでシグナル伝達を遮断する分子標的薬です。
■副作用
全身症状 | 倦怠感、疲労、発熱 |
消化器 | 下痢、口内炎、食欲不振、悪心、嘔吐、便秘、腹痛 |
血液 | 白血球減少、好中球減少、ヘモグロビン減少、血小板減少、リンパ球減少 |
心臓 | 心筋梗塞 |
代謝 | 低マグネシウム血症、低カリウム血症、低アルブミン血症、脱水 |
肝臓 | ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇、ALP上昇、血中ビリルビン増加 |
精神神経系 | 末梢神経障害、不眠症、頭痛 |
呼吸器 | 呼吸困難、鼻出血、喀血、咳 |
皮膚 | ざ瘡、ざ瘡様皮膚炎、発疹、そう痒症、皮膚亀裂、脱毛症、爪の障害、手足症候群、蕁麻疹、皮膚障害、剥脱性皮膚炎 |
眼 | 結膜炎、角膜炎 |
その他 | 過敏症、尿蛋白、C-反応性蛋白増加、血尿 |
重大な副作用 | 重度のインフュージョンリアクション(気管支けいれん、蕁麻疹、低血圧、意識消失)、重度の皮膚症状、間質性肺炎、心不全、重度の下痢、血栓塞栓症、感染症 |
何故、副作用は起きるのか?
「抗がん剤治療=副作用が怖い」と、多くの方がおっしゃいます。事実、当会にも副作用に関するご質問が数多く寄せられます。ではなぜ、副作用は起きてしまうのでしょうか?
その理由の1つは、抗がん剤ががん細胞ではなく、正常細胞を攻撃してしまう事にあります。抗がん剤は、がん細胞と正常細胞を区別することができないため、活発に分裂している細胞を攻撃していくのです。そのため、分裂が早い骨髄細胞や毛髪細胞が攻撃され、白血球減や脱毛などといった副作用がおこります。もう1つの理由は、がん細胞が薬剤耐性を持つことにあります。薬剤耐性を持ったがん細胞は、抗がん剤を受け入れなくなり、行き所がなくなった抗がん剤は、周りの正常細胞を攻撃してしまうのです。
いずれにしても、抗がん剤が効くことにより副作用は軽減され、さらに治療効果も格段に上がると言えます。しかし、現在の医療では薬剤耐性を抑制する薬がないのが現状です。
抗がん剤の効果を高める低分子化フコイダンとの相乗効果
低分子化フコイダンで臨床を行っている医師から、「フコイダンと抗がん剤を併用することにより。治療効果が高まる」と報告されています。九州大学の研究データにおいても、がん細胞だけを自滅させる「アポトーシス作用」や薬剤耐性を持たせないようにする「薬剤耐性抑制作用」などが確認され、国内外で発表を行っています。
(→フコイダン療法について)また近年の実験により、抗がん剤単体で治療を行った場合よりも、低分子化フコイダンを併用することにより相乗効果が得られることがわかり、第69回日本癌学会学術総会にて報告されました。
お問い合わせ先
NPO法人日本統合医療推奨協会では、フコイダン療法やがん統合医療についての無料相談窓口を設置しております。
臨床に基づいた飲用方法、がん治療についてのお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。
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