スニチニブ(スーテント)の効果と副作用について

スニチニブ(スーテント)の効果と副作用について

スニチニブ(スーテント)

■一般名

スニチニブ

■抗がん剤の種類

分子標的薬(マルチキナーゼ阻害薬)

■商品名

スーテント

■製造・販売会社

ファイザー

■投与方法

経口投与

■適用となるがん

イマチニブ抵抗性の消化管間質腫瘍(GIST)、根治切除不能又は転移性の腎細胞がん

■作用

複数のタンパク質リン酸化酵素を阻害することにより、腫瘍への血液供給を阻害し、腫瘍の増殖を抑える経口の分子標的薬です。

■副作用

感染症上気道炎、ウイルス感染、麦粒腫、爪囲炎、肺炎、尿路感染
血液リンパ球数減少、好酸球数増加、単球数減少
内分泌甲状腺炎
代謝食欲不振、リパーゼ増加、低アルブミン血症、高アミラーゼ血症、低カルシウム血症、脱水、高尿酸血症
精神系不眠症、うつ気分、不安
神経系味覚異常、頭痛、めまい、味覚消失、ニューロパシー、回転性めまい
結膜炎、流涙増加、霧視、視覚障害
耳鳴
心血管系動悸、心房細動、上室性不整脈、除脈、心筋症、頻脈、ほてり、心筋梗塞
呼吸器発声障害、鼻炎、咳、胸水、呼吸困難、しゃっくり
消化器下痢、口内炎、悪心、歯肉炎、嘔吐、腹痛、消化不良、肛門直腸障害、便秘、逆流性食道炎
肝胆道系脂肪肝、胆嚢炎
皮膚皮膚変色、手足症候群、発疹、顔面浮腫、脱毛症、そう痒、皮膚乾燥、紅斑、皮膚炎、爪の異常、蕁麻疹
筋骨格系筋骨格痛、筋痛、関節痛、筋硬直、筋力低下、骨痛、関節炎
腎臓血中クレアチニン増加、蛋白尿、尿酸窒素増加、血尿、排尿困難
その他疲労、LDH増加、浮腫、発熱、ALP増加、倦怠感、熱感
重大な副作用骨髄抑制、感染症、高血圧、出血、消化管穿孔、QT間隔延長、心室不整脈、心不全、左室駆出率低下、肺塞栓症、深部静脈血栓症、血栓性微小血管症、一過性脳虚血発作、脳梗塞、播種性血管内凝固症候群、てんかん様発作、可逆性後白質脳障害、急性膵炎、甲状腺機能障害、肝不全、肝機能障害、黄疸、間質性肺炎、急性腎不全、ネフローゼ症候群、横紋筋融解症、副腎機能障害、腫瘍崩壊症候群、皮膚粘膜眼症候群、多型紅斑

何故、副作用は起きるのか?

「抗がん剤治療=副作用が怖い」と、多くの方がおっしゃいます。事実、当会にも副作用に関するご質問が数多く寄せられます。ではなぜ、副作用は起きてしまうのでしょうか?

その理由の1つは、抗がん剤ががん細胞ではなく、正常細胞を攻撃してしまう事にあります。抗がん剤は、がん細胞と正常細胞を区別することができないため、活発に分裂している細胞を攻撃していくのです。そのため、分裂が早い骨髄細胞や毛髪細胞が攻撃され、白血球減や脱毛などといった副作用がおこります。もう1つの理由は、がん細胞が薬剤耐性を持つことにあります。薬剤耐性を持ったがん細胞は、抗がん剤を受け入れなくなり、行き所がなくなった抗がん剤は、周りの正常細胞を攻撃してしまうのです。

いずれにしても、抗がん剤が効くことにより副作用は軽減され、さらに治療効果も格段に上がると言えます。しかし、現在の医療では薬剤耐性を抑制する薬がないのが現状です。

抗がん剤の効果を高める低分子化フコイダンとの相乗効果

低分子化フコイダンで臨床を行っている医師から、「フコイダンと抗がん剤を併用することにより。治療効果が高まる」と報告されています。九州大学の研究データにおいても、がん細胞だけを自滅させる「アポトーシス作用」や薬剤耐性を持たせないようにする「薬剤耐性抑制作用」などが確認され、国内外で発表を行っています。

(→フコイダン療法について)また近年の実験により、抗がん剤単体で治療を行った場合よりも、低分子化フコイダンを併用することにより相乗効果が得られることがわかり、第69回日本癌学会学術総会にて報告されました。

九州大学研究データ 抗がん剤とフコイダンの相乗効果

お問い合わせ先

NPO法人日本統合医療推奨協会では、フコイダン療法やがん統合医療についての無料相談窓口を設置しております。
臨床に基づいた飲用方法、がん治療についてのお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。

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