トリフルリジン・チピラシル(ロンサーフ)
■一般名
トリフルリジン・チピラシル
■抗がん剤の種類
抗悪性腫瘍剤
■商品名
ロンサーフ
■製造・販売会社
大鵬薬品
■投与方法
経口投与
■適用となるがん
治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん(標準的な治療が困難な場合に限る)
■作用
トリフルリジンは、がんの遺伝子が複製されるときに、チミジンの代わりに遺伝子構造内に取り込まれ機能障害を引き起こすことで抗腫瘍効果を発揮する経口の抗がん剤です。チピラシルは、トリフルリジンの分解を抑え作用を持続させるための成分です。
■副作用
消化器 | 下痢、悪心、嘔吐、食欲減退、口内炎、腹痛、便秘、イレウス |
全身症状 | 疲労、発熱、無力症、浮腫、脱水 |
肝胆道系 | 血中ビリルビン増加、血中アルブミン減少 |
腎臓 | 尿中蛋白陽性 |
循環器 | 心房細動、心房粗動、心筋虚血 |
精神神経系 | 味覚異常、頭痛、めまい、末梢性感覚障害 |
筋骨格系 | 筋肉痛 |
皮膚 | 脱毛症、皮疹、手足症候群、そう痒症 |
その他 | 体重減少、血中ナトリウム減少、血中カリウム減少、低血圧 |
重大な副作用 | 骨髄抑制、感染症、間質性肺疾患 |
何故、副作用は起きるのか?
「抗がん剤治療=副作用が怖い」と、多くの方がおっしゃいます。事実、当会にも副作用に関するご質問が数多く寄せられます。ではなぜ、副作用は起きてしまうのでしょうか?
その理由の1つは、抗がん剤ががん細胞ではなく、正常細胞を攻撃してしまう事にあります。抗がん剤は、がん細胞と正常細胞を区別することができないため、活発に分裂している細胞を攻撃していくのです。そのため、分裂が早い骨髄細胞や毛髪細胞が攻撃され、白血球減や脱毛などといった副作用がおこります。もう1つの理由は、がん細胞が薬剤耐性を持つことにあります。薬剤耐性を持ったがん細胞は、抗がん剤を受け入れなくなり、行き所がなくなった抗がん剤は、周りの正常細胞を攻撃してしまうのです。
いずれにしても、抗がん剤が効くことにより副作用は軽減され、さらに治療効果も格段に上がると言えます。しかし、現在の医療では薬剤耐性を抑制する薬がないのが現状です。
抗がん剤の効果を高める低分子化フコイダンとの相乗効果
低分子化フコイダンで臨床を行っている医師から、「フコイダンと抗がん剤を併用することにより。治療効果が高まる」と報告されています。九州大学の研究データにおいても、がん細胞だけを自滅させる「アポトーシス作用」や薬剤耐性を持たせないようにする「薬剤耐性抑制作用」などが確認され、国内外で発表を行っています。
(→フコイダン療法について)また近年の実験により、抗がん剤単体で治療を行った場合よりも、低分子化フコイダンを併用することにより相乗効果が得られることがわかり、第69回日本癌学会学術総会にて報告されました。
お問い合わせ先
NPO法人日本統合医療推奨協会では、フコイダン療法やがん統合医療についての無料相談窓口を設置しております。
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